
はじめに|「全部売らなきゃ」は危険な思い込み
古着転売せどりを始めたばかりの人が、ハマる誤解があります。
それが、
「仕入れた商品は、すべて売り切るべき」
という考え方です。
気持ちはよく分かります。
お金を出して仕入れた以上、1点も無駄にしたくない。
売れ残る=失敗、という感覚になるのも自然です。
しかし結論から言うと、
この考え方は、長く続けるほど自分追い詰めます。
なぜなら、
プロのアパレル事業ですら“必ずロスが出る”前提で経営しているからです。
新品アパレル店舗でも「ロス」は前提条件
まず、新品アパレルの世界を見てみましょう。
一般的なアパレル店舗では、
- 定価販売で売り切れる:60〜70%
- セール・値引きで売れる:20〜30%
- 最終的に売れずロス(廃棄・アウトレット処理等):5〜10%
と言われています。
つまり、
新品・正規ルート・ブランド力があっても、100%完売はしないのです。
しかも彼らは、
- 立地の良い店舗
- 圧倒的な集客力
- プロのMD(商品管理)
- 広告・販促力
を持っています。
それでもロスは出ます。
古着店舗のロス率は、さらに高い
では、古着専門店ではどうでしょうか。
古着の場合、
- サイズが一点物
- 状態にバラつきがある
- 流行・季節の影響が強い
という特性があります。
そのため、
古着店舗の最終ロス率は約15〜30%が一般的とされています。
言い換えると、
10着仕入れたら、2〜3着は売れない前提
で経営している、ということです。
これは失敗ではなく、
事業として正常な数字です。
セカスト・トレファクでも「大量廃棄」は日常
初心者が意外と知らないのが、
大手リユースチェーンの現実です。
セカンドストリートやトレジャーファクトリーのような大型店でも、
- 買取した商品のうち
約30〜50%は売れずに最終処分(業者流し・廃棄・海外輸出)
と言われています。
理由はシンプルです。
- 店舗スペースは有限
- 回転しない商品は機会損失
- 管理コストがかかる
彼らは売れない商品を抱え続けません。
「安くすればいつか売れる」
という発想を、
プロほど持っていないのです。
在庫を抱え続けると、何が起きるか
個人の古着転売でも同じです。
売れない商品をストックしていくと、
- 家に置けなくなる
- 倉庫・部屋を借りる
- 作業スペースが圧迫される
結果、
家賃・光熱費・保管費が固定費として発生
します。
これが怖い。
売れていない商品が、
毎月お金を食い続ける存在になるのです。
高値放置が正解なケースも「確かにある」
誤解してほしくないのですが、
- 希少性が高い
- 相場が上がっている
- 時期を待てば確実に売れる
こういった商品は、
高値で寝かせる判断も正解です。
ただし、古着は――
- 季節の影響が非常に大きい
- 今売れない=次は半年後
になることが多い。
この「半年保管」が、
あなたの事業体力に見合っているかが重要です。
売れない時の現実的な選択肢は3つ
では、売れない商品はどうするのか。
選択肢は、実質この3つしかありません。
① 損切り覚悟で売る
利益ゼロ、もしくは赤字でもOKとして、
- メルカリで大幅値下げ
- まとめ売り
- 投げ売り
回転を優先します。
② リサイクルショップに売る
「え、こんな安いの?」
と驚く価格になることも多いです。
でもこれは、
時間と場所をお金に換えている
という考え方です。
③ 廃棄する
最終手段ですが、
一番早く、スッキリします。
感情的にはキツいですが、
経営的には合理的な場合も多い。
処分割合は「利益率」に直結する
ここが非常に重要です。
処分割合(廃棄・損切り率)は、利益率を決めます。
個人古着転売での目安は、
- 初心者:20〜30%
- 中級者:10〜20%
- 安定している人:5〜10%
目標としたいのは、
最終廃棄率10%前後です。
廃棄率が高い原因は「2つ」しかない
廃棄率が下がらない場合、原因は明確です。
- 仕入れ精度が低い
- 販売力が弱い
どちらか、もしくは両方です。
これは能力の問題ではなく、
検証不足であることがほとんどです。
廃棄することは、決して悪ではない
最後に、これだけは強く伝えたいです。
廃棄=失敗ではありません。
プロの企業は、
- 廃棄しても
- 家賃を払い
- 人件費を払い
- それでも店舗を増やしている
だから「成功事業」と呼ばれます。
副業であっても、
やっていることは事業です。
感情ではなく、
数字で成長を判断する。
まとめ|「全部売る」より「伸びる構造」を作る
- 全て売り切ろうとする思考は危険
- ロス・廃棄は事業の一部
- 廃棄率は成長指標
- 下がらないなら、検証する
これが、
古着転売せどりを“続く事業”にする思考です。
コメント