
「お金の不安はあるけど、何から始めたらいいか分からない…」
そんな声をよく耳にします。
実際、30代〜50代の多くが老後資金・教育費・住宅ローンなど、何らかのお金の悩みを抱えています。しかし、実際に「対策として何か行動を起こした」という人は、全体の約4割程度。
残りの6割以上は、不安を感じつつも何もしていない状態なのです。
この記事では、「なぜ行動できないのか?」その理由と、今すぐ取り組める現実的な対処法を紹介します。
目次
6割が行動に移せない!その理由ランキング
日本FP協会や金融庁の調査・現場の家計相談の傾向をもとに、行動できない理由をランキング形式で整理しました。
❗行動に移せない理由ランキング
- 何から始めればいいか分からない(約55%)
→ 情報が多すぎて混乱/用語が難しい/一歩目が見えない - 時間がない・忙しい(約42%)
→ 共働き・育児・介護などで、後回しにしてしまう - お金がかかると思い込んでいる(約38%)
→ 投資=数十万円必要、という誤解が多い - 今の生活で精一杯で余裕がない(約33%)
→ 生活費を賄うだけで手一杯 - 家族とお金の話がしづらい(約24%)
→ パートナーとの金銭感覚のズレ、口に出しづらい - 情報が信用できない/相談先がわからない(約22%)
実際に行動した人が取り組んだことランキング
一方で、行動に移した人は何を始めたのでしょうか?以下は、実際に相談者や調査で「やって良かった」と言われる項目です。
✅行動に移したことランキング(複数回答)
| 順位 | 実践内容 | 実施率(行動層の中での割合) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 家計の見直し(支出の可視化・固定費削減) | 約62% | スマホのメモアプリや家計簿アプリの使用も多い |
| 2位 | iDeCo・NISAなどの資産形成制度の活用 | 約48% | 「つみたてNISA」から始める人が最多 |
| 3位 | 保険の見直し(過剰保障や不要契約の整理) | 約40% | FPや保険相談窓口で無料相談を利用 |
| 4位 | 副業・収入源の確保 | 約35% | ポイ活・スキルシェア・ライティングなど手軽な副業が中心 |
| 5位 | 将来設計表(老後・教育費など)の作成 | 約32% | エクセルや無料テンプレートを活用 |
| 6位 | 投資(株・投資信託・不動産等)の開始 | 約28% | 少額(1〜5万円)でのスタートが多数 |
| 7位 | 公的制度(奨学金・介護保険・補助金など)の調査・申請 | 約21% | 教育費や介護での利用意向が高い |
| 8位 | 住宅ローンの見直し・借り換え | 約18% | 金利上昇を意識しての再検討が増加傾向 |
| 9位 | 生活防衛資金(緊急予備費)の積立 | 約16% | 生活費の3〜6ヶ月分を目安に開始 |
| 10位 | 家族会議・パートナーとのお金の話し合い | 約14% | お金の価値観の共有が目的だが実践者は少ない |
30代〜50代が本音で抱える“お金の不安”と、今日からできる不安別「対処法リスト」
今すぐ始められる対処法3ステップ
📝STEP1:現状を「見える化」する
- 1ヶ月間の支出記録をつけて、何に使っているか把握
- 保険・サブスクなど固定費の洗い出し
📚STEP2:少額から資産形成に触れてみる
- つみたてNISA口座を作る
- まずは1,000円〜の投資信託から
💬STEP3:身近な人と話す or プロに無料相談する
- 家族やパートナーと共有する
- 金融庁・市区町村・NPOの無料相談も有効
行動への最初の1歩
お金の不安は「曖昧なまま」だと増大します。
最初の一歩は、「完璧な対策」ではなく「今の自分の状況を把握すること」。
家計の見直しや少額の積立からでも構いません。行動を起こすことが、未来の安心への一番の近道です。
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