
40代・50代になると、誰もが一度は「お金」に不安を感じる瞬間があります。
20代・30代の頃のように“時間”でリカバリーできない現実。
そして“責任”や“将来”が重くのしかかってくる年代です。
リアルな10名の声をもとに、同世代が抱えるお金の悩みと、そこから見えてくる「考え方・行動のヒント」をまとめてみました。
どれかしら似たようなお悩みがあるのではないでしょうか。
45歳・男性(会社員)|「子どもの教育費が思った以上に重い」
「高校までは何とかなると思っていたけど、大学進学の費用を調べてゾッとした。私立なら年間100万円以上。2人いるから、もう家計がパンク寸前。」
共働きでも、教育費は家計を直撃します。
貯蓄を切り崩しながら奨学金に頼る家庭も増加中。
一番の落とし穴は「気づいた時にはもう間に合わない」こと。
→【対策】
「子どもが中学に入ったら“教育費用の試算”をしておく」。早めの可視化が命綱。
48歳・女性(パート勤務)|「自分の老後資金が全くない」
「子育てとパートで精一杯。気づけば貯金はゼロ。夫の年金に頼るしかないけど、離婚や病気を考えると正直怖い。」
“自分名義の貯金がない”という不安は、女性に多い傾向です。
家庭中心で過ごした方ほど「自分の人生の設計」が後回しに。
→【対策】
「自分の名義で貯める」「小さくても収入源を作る」。
在宅ワーク・副業・積立NISAなど、始めること自体が心の安定につながります。
50歳・男性(自営業)|「仕事が減り、この先どう稼ぐか見えない」
「コロナ以降、売上が半減。貯金を切り崩して生活。再就職は難しい年齢だし、何をしたらいいのか分からない。」
自営業・フリーランスは特に“老後の保証がない”不安が強い。
倒産・病気などで収入が止まれば、一気に生活が崩れます。
→【対策】
副収入の柱を持つこと。
「本業+α」で保険のように収入源を分散する。小さくても良いので“収益の選択肢”を増やすのが鍵。
43歳・女性(会社員)|「親の介護費用が現実味を帯びてきた」
「母が70代後半。要支援の認定が出た。まだ働きたいけど、介護と仕事の両立を考えると心が折れそう。」
介護は“お金と時間”のダブルパンチ。
実家との距離・兄弟の負担割合・施設利用など、現実は複雑です。
→【対策】
介護保険サービスを早めに理解し、「お金がかかる部分・公的に支援される部分」を明確に。
“全部自分で抱えない”という意識が大事。
52歳・男性(会社員)|「住宅ローンがまだ20年残っている」
「若い頃に35年ローンを組んだ。今でも月10万円近い支払い。定年後の支払いを考えると夜眠れない。」
定年後もローンが続く“老後破綻”予備軍は少なくありません。
収入が減るのに支出が固定化されている状態は非常に危険。
→【対策】
・繰上げ返済よりも「老後資金の確保」を優先
・住み替え・リースバックなどの柔軟な発想も選択肢に
46歳・男性(転職活動中)|「転職したいけど、収入が下がるのが怖い」
「今の会社に限界を感じる。でも家族を養うには転職で年収が下がるのはリスク。とはいえ、このままでは心が持たない。」
40代の転職は「精神的な限界」と「経済的な責任」がぶつかる時期。
収入ダウン=家計崩壊ではなく、再設計のチャンスと捉えることが大切。
→【対策】
家計の支出を見直し、「収入を増やすより“支出をコントロールする”」発想へ。
“お金”よりも“働く環境”を優先して成功する例も多い。
54歳・女性(シングルマザー)|「教育費・老後・住居、全部一人で背負う不安」
「息子が大学進学、私は非正規。老後のための貯金どころか、今月の家賃もギリギリ。」
特に女性の単身世帯は、将来的な貧困リスクが高い。
“孤独+経済不安”という二重苦に陥りやすい。
→【対策】
行政の支援制度(給付型奨学金・母子家庭助成金など)を徹底活用。
「自分だけで何とかしよう」としないことが重要です。
49歳・男性(中小企業勤務)|「年金だけでは足りないと気づいた」
「老後2000万円問題は他人事だと思ってた。でも試算したら年金だけじゃ生活できない。退職金も減額された。」
現実的に、60歳以降の生活費は月25〜30万円。
公的年金だけでは平均で5〜8万円足りません。
→【対策】
“将来不安”ではなく“未来設計”に変える。
iDeCo・NISAなど“税金を味方にする仕組み”を理解し、小額から始める。
41歳・女性(専業主婦)|「夫の給料に頼るのが怖くなってきた」
「ボーナスが減った。リストラの話も聞く。専業主婦でいることが“リスク”に感じるようになった。」
今や“1馬力家庭”はハイリスク。
景気・企業体質・健康など、どれか一つ崩れただけで家計が傾く時代です。
→【対策】
家庭の安心は“夫婦の二刀流”で守る。
「小さくても収入を持つ」「スキルを育てる」ことで精神的にも余裕が生まれます。
56歳・男性(地方在住)|「地方では働き口も少なく、老後が見えない」
「定年まであと数年。でも再雇用の給料は半分以下。物価は上がるし、地方では仕事もない。」
地方ほど“再就職難民”が深刻化しています。
60代以降の生活を“引退”ではなく“再設計”と捉える発想が必要。
→【対策】
得意なことを小さく事業化(地域特化の副業・オンライン販売など)。
「誰かの役に立つ経験」をお金に変えることは可能です。
💡まとめ|「心配」は悪ではない、“準備”の合図
40代・50代のお金の不安は、
・教育費
・住宅ローン
・老後資金
・親の介護
・自分の健康
など、避けられないテーマばかりです。
でも、共通点は「気づけている」こと。
不安とは、“まだ間に合う”サインです。
✔ 今すぐできる3つの行動
- 現状を見える化(家計簿・資産チェック)
- 未来を数値化(教育費・老後費の試算)
- 収入の選択肢を増やす(副業・スキルアップ・投資)
「もう遅い」と思うのは、まだ早い。
40代・50代は“守り”ではなく“整える”時期です。
不安を「準備のエネルギー」に変えられた人から、次の安心が見えてきます。
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