
40代、50代になるとこのままで良いのか誰もが悩むものではないでしょうか。
役職解除、定年退職と言った言葉が同期との会話でも出てくものです。
親の世代と違い、終身雇用や年功序列と言った言葉は今や死語となっている会社も多くあります。
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では転職するか?独立するか?それとも残るか?
結果はやってみないと誰もわかりません。
成功したと感じる人もいればそうでない人もいます。
そして厳しいですが、当然その結果は自分で負うしかありません。
ですので、博打にならないように十分検討し、必要あれば相談も必要かと。
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いくつかの事例より参考にして下さい。
先ずは失敗事例からの教です。
🔻転職して失敗したケース3選
①年収ダウンを甘く見て、生活が破綻しかけた
- 背景:転職先の年収提示が50万円ほど下がる予定だったが、「ボーナスでカバーされる」と説明されたので転職を決意した。
- 失敗:実際は業績連動であった為、ボーナスゼロ。年収が大幅に下がった事で子どもの学費の見通しが狂ってしまう結果になった。
- 教訓:“ボーナス頼み”の年収提示は要注意。年収試算は手取りベースで家計シミュレーションすべきでしょう。
②カルチャーが合わずメンタル不調になった
- 背景:人間関係が良好と聞いて入社したが、実際は体育会系の社風で、自分には合わず。馴れ合い的な飲み会文化が今でも根強かった。
- 失敗:リモートワークにも理解がなく、毎日出社・長時間勤務。体調を崩し1年未満で退職。
- 教訓:企業文化は想像以上に大切。入社前の口コミ、面接時の空気感、社員との面談などは確認しておくと感じた。
③やってみたい事を優先して、スキルを活かせず戦力になれず
- 背景:「やってみたい事をやる」と、経験のない業界へ思い切って転職した。
- 失敗:周囲とのスキル差が想像以上に大きく、戦力外扱いに。結局やりがいも見つからず、居づらくなり転職活動を再開した。
- 教訓:「やってみたい事」と「できること(強み)」のバランスは大切。理想だけで勢いで突っ走知る年齢ではないと感じた。
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40代以降で転職するか否か悩んだ時の判断材料とは?検討するポイント7つ紹介
次に転職をせずに会社に残る選択をした人からの失敗した教訓です。
🔻転職しなかったことで失敗・後悔したケース2選
④会社に残ることを選んだが、数年後リストラ対象に
- 背景:早期退職募集があったが、転職せずに残留を決意した。
- 失敗:その後、会社の経営がさらに悪化し、強制的なリストラ対象に。退職金は大幅減。自分の市場価値のタイミングがズレたのか再就職が厳しくなった。
- 教訓:「まだ大丈夫」は危険。会社の将来性と自分の市場価値は冷静に見極めるべきと感じた。
⑤我慢して続けたが、体を壊して働けなくなった
- 背景:長時間労働やパワハラに耐え、「辞めたら負け」と思って頑張り続けた。
- 失敗:心身ともに限界を超え、うつ状態に。回復まで時間がかかり、転職も難航した。
- 教訓:「限界」まで我慢しない勇気も必要。心身の健康は何よりも優先すべきと感じた。
✅まとめ:40代以降は「失敗しない戦略」が命
| 状況 | 失敗の原因 | 防ぐポイント |
|---|---|---|
| 転職後に生活困難 | 年収見通しの甘さ | 年収は「手取りベース」で家計設計を |
| 新天地での違和感 | 企業文化のミスマッチ | 社風・口コミ・面接での感触チェック、直観 |
| 理想と現実のギャップ | 自己分析不足 | 「やりたい」と「できる」のバランスが大事 |
| 残留でリストラ | 将来性の誤認 | 考え方に柔軟性も必要、客観視する |
| 心身の不調 | 我慢しすぎ | 体力は加齢で落ちるもの、小さな異変で「辞める選択肢」も考える |
次になぜ転職を考え、その結果どのようになったか?
✅1. 「今さら転職できるのか」という年齢への不安
理由:
求人情報の多くが「35歳まで」「若年層歓迎」などが多く、40代の自分は対象外と感じていた。また、新しい環境に適応するスピードにも不安があった。
実例:
大手メーカーに20年勤務していたAさん(47歳)は、希望の職種の求人が「30代前半まで」とされていたことで応募をためらっていたが、転職エージェントのサポートを受け、マネジメント経験を活かして中小企業の部長職へ転職し成功したと実感した。
✅2. スキルの陳腐化・ITに対応できない焦り
理由:
20〜30代に比べ、ITやデジタルの変化に乗り遅れていると感じる人が多いです。エクセル・パワポは使えるが、チャットツールやクラウドツールに戸惑いは否めません。
実例:
営業一筋で来たBさん(42歳)は、リモートワーク導入でGoogle Workspaceを使いこなせず苦戦してました。勉強して知識を習得したことで、他社のリモート営業職へ転職に成功しました。
✅3. 年収を落とせない・家族の生活がかかっている
理由:
住宅ローン、子どもの教育費など、20代と違って「生活を支える責任」が大きく、年収ダウンは即家計崩壊が心配。
実例:
2人の子どもを持つCさん(45歳)は、会社の業績悪化で早期退職を打診された。年収を維持したいとの考えで転職活動を実施。専門性を棚卸し、「業界特化の知見」を武器にコンサル会社へ現状の年収で転職成功しました。
✅4. 体力・健康への不安
理由:
20代の頃のように無理が効かず、夜勤や長時間労働はきつく感じた。しかし、現職場ではまだ「長時間働ける人=頑張っている人」という価値観が残っていた。
実例:
建設業界で働いていたDさん(50歳)は、腰痛や疲労で現場勤務が困難になり転職の選択を決意。CADの知識を活かし、設計・管理の内勤職へ転職し、体力に配慮した働き方を実現できるようになった。
✅5. 自分の強みがわからない・キャリアの棚卸しができていない
理由:
長く1社で働いてきた人ほど「会社の看板」で働いてきた感覚が強く、自分のスキルや強みが抽象的になってしまいがちなものです。
実例:
事務職を20年続けてきたEさん(46歳)は、「私には何もない」と話していたが、実は部署の調整役・文書管理・後輩育成など“縁の下の力持ちスキル”が豊富。書類を工夫して転職活動を行い、経理補助職に転職成功。
🔍まとめ
| 悩み | 背景・理由 | 解決のヒント |
|---|---|---|
| 年齢の壁 | 求人の年齢制限・適応力への不安 | 経験を活かせる業界選びと見せ方 |
| ITスキル不足 | 技術革新のスピード | 必要なスキルだけ集中学習でカバー |
| 年収ダウンの恐れ | 家計への影響 | スキルの価値を明確にして交渉材料に |
| 体力不安 | 長時間労働・現場作業 | 内勤・管理職などへのシフト |
| 自分の強みが不明 | キャリアの棚卸し不足 | 他者視点で実績・役割の言語化 |
転職する事は誰がしもリスクと不安があります。
ですが、転職相談をプロに相談するだけでしたらリスクはありませんよね。
自分の市場価値を客観的に知る機会にもなるかもしれませんので、相談するのは良いかと思います。
決して勢いだけで決められる事ではありませんので。
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