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はじめに|老後の不安は「70代から」一気に現実になる
老後資金の話をすると、よく聞くのがこの言葉です。
「70歳くらいまで生きられればいいかな」
しかし、今の日本で70代は
「老後の入口」 にすぎません。
- 男性の平均寿命:81歳超
- 女性の平均寿命:87歳超
つまり多くの人は、
70代以降を10年〜20年以上生きる前提 になります。
問題はここです。
👉 70代以降は「稼ぐ力が急激に落ちる」一方で「お金の出方が変わる」
この記事では、
- 70代以降にかかるお金の正体
- 単身・既婚それぞれの必要資金
- 今の貯蓄から何を考えるべきか
- 各年代が感じているリアルな本音
を、読みやすく・段階的に 解説します。
まず結論|70代以降に必要なお金の目安
いきなり結論からいきます。
70代以降に必要なお金(年金を含めて考えた不足分)
| 世帯 | 70代以降に必要な自己資金 |
|---|---|
| 単身 | 1,500万〜3,000万円 |
| 既婚 | 2,000万〜4,000万円 |
※ これは「贅沢をしない・普通の生活」を前提にした数字です。
なぜ70代以降はお金が必要になるのか?
多くの人が誤解しています。
「年金があるから何とかなる」
実際には、70代以降は
支出の“質”が大きく変わります。
① 医療費・介護費が一気に現実化する
- 通院頻度が増える
- 入院・手術の可能性
- 介護サービスの自己負担
👉 月1〜3万円では済まないケースも多い
② 住居費が「静かに重くのしかかる」
- 持ち家でも修繕費・固定資産税
- 賃貸なら更新・家賃の不安
- バリアフリー化の出費
👉 「家がある=安心」ではない
③ “動ける時間”をお金で補う必要が出る
70代以降は、
- 自分で買い物に行けない
- 家事がしんどい
- 移動が負担
こうした場面で
サービスをお金で買う ことが増えます。
単身世帯|70代以降に必要なお金の現実
単身高齢者の最大リスクは「孤立と突発出費」
70代以降の単身生活費イメージ(月)
- 年金収入:12万〜15万円
- 実際の支出:15万〜18万円
👉 毎月3万〜5万円の不足
単身の場合の必要資金シミュレーション
- 月不足:4万円
- 年間不足:48万円
- 20年生存:960万円
これに、
- 医療・介護の突発費
- 家の修繕
- 物価上昇
を加えると、
👉 1,500万〜3,000万円が現実ライン
単身高齢者のリアルな声
良い意見
- 「お金があると選択肢が多い」
- 「無理せずサービスを使える」
悪い意見
- 「病気が一番怖い」
- 「誰にも頼れない不安」
- 「長生きがリスクになるとは思わなかった」
既婚世帯|70代以降に必要なお金の現実
夫婦でも「安心」とは限らない理由
- どちらかが先に介護状態になる
- 医療費が2人分
- 一方が亡くなると年金が減る
👉 2人だから半分で済む、ではない
既婚世帯の必要資金シミュレーション
- 月不足:5万〜8万円
- 年間不足:60万〜100万円
- 20年:1,200万〜2,000万円
+
- 医療・介護の備え
- 住居維持費
👉 2,000万〜4,000万円が現実的
既婚高齢者のリアルな本音
良い意見
- 「夫婦で助け合える」
- 「持ち家があると気持ちは楽」
悪い意見
- 「どちらかが倒れると一気に崩れる」
- 「子どもに迷惑はかけられない」
- 「想像よりお金が減る」
年代別|今、何を考えるべきか?
30代|まだ間に合う最大の強みは「時間」
- 貯蓄が少なくて当たり前
- 月1〜2万円の積立でも武器になる
- 収入を増やす選択肢が多い
👉 “考え始めた時点で勝ち”
40代|分かれ道に立っている年代
- 教育費・住宅費のピーク
- 老後を「現実の数字」で考える時期
👉 見て見ぬふりが一番危険
50代|70代以降を逆算すべき時期
- 退職後の収入減が見える
- 健康不安が現実化
👉 「何とかなる」は通用しない
60代|守りと使い方のバランス
- 貯蓄を減らさない設計
- 使うべきところは使う
👉 お金は“貯める”より“守る”
お金の不安が強い人ほど、実は正常です
老後のお金を考えて、
- 不安になる
- 怖くなる
- 考えるのをやめたくなる
これは普通です。
むしろ、
「何も感じない人」の方が危険
70代以降を生きるお金は、
正解を当てるゲームではありません。
- どこまで備えれば安心か
- 自分はどんな老後を送りたいか
それを考える材料として、この記事を参考にください。
まとめ|70代以降を「生きる」ためのお金
- 70代は老後のスタート地点
- 単身:1,500万〜3,000万円
- 既婚:2,000万〜4,000万円
- 不安の正体は「知らないこと」
今すぐ完璧な準備は不要です。
必要なのは、「知る → 考える → 少し動く」こと。
それだけで、
70代以降の見え方は大きく変わってくるはずです。
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