【実体験】メルカリ発送で“差し戻し”された話|送料・サイズ測定の落とし穴と対策

メルカリ、ヤフオク、ラクマなどのフリマアプリを利用して転売せどりにて、頭を悩ませるのが「送料」です。

僧侶王以外にも経費は掛かります。
メルカリなら販売手数料10%、プロモーションを使えばさらに5%引かれます。そこに送料を加えると、商品価格の2〜3割は経費として消えていく場合もあります。

特に低価格帯の商品では利益が一気に薄くなるか、時には赤字です。

だからこそ、多くの出品者が少しでも安く送れる配送方法を探すのです。
しかし、「安く送る」ことに気を取られて失敗するケースも多いのが現実。今回は、実体験も踏まえながら、配送での注意点・失敗談・そして“差し戻し”というやっかいなトラブルについての話です。

目次

送料の罠|「安く送る」つもりが赤字に転落

フリマ初心者の多くが最初に驚くのは、送料の高さです。
たとえばTシャツ1枚を1000円で販売したとしても・・・

  • 販売手数料(10%):100円
  • プロモーション(5%):50円
  • ゆうパケットポスト送料:215円

この時点で365円が経費。手元に残るのはわずか635円。
これに仕入れ費用や梱包資材を考えたら、ほぼ利益ゼロかマイナスです。

安い送料で済ませようとすると、つい「ゆうパケットポスト」や「らくらくメルカリ便・ネコポス」などの最安ラインを狙いたくなります。
しかし、ここで落とし穴があります。サイズオーバーのリスクです。

ゆうパケットポストの魅力と落とし穴

ゆうパケットポストは、ポスト投函などで簡単に発送できる便利なサービスです。
サイズ規定は以下のとおり

  • 3辺合計:60cm以内
  • 最長辺:34cm以内
  • 重量:2kg以内

ポスト投函OKという手軽さが魅力で、私もよく利用しています。
しかしこの「厚さ3cm」が最大の落とし穴。袋に入れた際の“ふくらみ”や“空気の入り方”で、測定結果が変わることがあるのです。

“数センチ”で差し戻された実例

ある日、古着をゆうパケットポストで発送しました。
採寸したところ56cm。
「いけるな」と思い、ポストへ投函。

ところが後日、「差し戻し」との通知。
理由は「厚さオーバー」。
郵便局の計測では64cmあったそうです。

ほんの数センチの差。それだけでシステム上は“利用不可”扱い。
しかも、一度差し戻されるとその配送方法のラベルは無効になり、再利用できません。

つまり「取引中止」。

購入者にとっては印象は良くありません。
「ちゃんと梱包してないのでは?」
「いい加減な出品者かも?」
そう思われても仕方ない。評価が下がるリスクさえあります。

納得できなかった“差し戻し”ケースも…

厄介なのは、局員の測り方の違いです。

ある時、同じタイプの商品を別の日に発送したところ、
A郵便局ではOK、B郵便局では「オーバー」と言われました。

「袋の膨らみで4cmを超えて見える」とのこと。
しかし中身は全く同じ種類の古着。
自宅では56cm、A局はOK、B局はNG。

このように、測定の“主観差”が出るのも現場の現実です。
局員によっては柔らかい素材を軽く押さえて測ってくれる人もいれば、定規を厳密に当てて“浮き”を許さない人もいるでしょう。
納得できない気持ちはあっても、ルール上は「局員の判断が最終」。
泣き寝入りするしかありません。

差し戻し後の対応|「取消しかない」現実

ゆうパケットポストが差し戻されると、システム上は“配送失敗”扱いになります。
ラベルは無効化され、再利用は不可。
つまり、取引画面上で「発送をキャンセル」するしかないのです。

もちろん、購入者に説明し、新しい発送方法で再送すれば良いのですが──
ここでも問題が。

  • 1度取り消して再出品となりますが、また購入してもらえるか不確か
  • 取引画面に「発送遅延」の履歴が残る
  • 後日の評価で「遅い」「対応が悪い」と書かれる可能性あり

たとえ自分に非がないと思っても、印象は悪化します。
また、複数回差し戻されると、メルカリ事務局が“取引キャンセル率”や“トラブル率”をアカウント評価に反映させること可能性も危惧されます。

発送前に確認すべきポイント

差し戻しを避けるためのポイントは。

① 理想は箱

古着など形状が変わるものはできれば箱で送るのが理想。
袋であると測定した人によって相違する可能性は多いにあります。

② 自然な状態で計測

無理のない自然な状態で測る。
手で押さえつけて測っても結局膨れるのであればサイズが変ってしまいます。
特に衣類は“空気の層”で3cmぐらい超えることが多いので要注意。

③ “ギリギリ”より“少し余裕を持つ”

60cmギリギリより、55cm以下を目指すくらいが安全。
多少のふくらみや袋のズレがあっても、差し戻しのリスクが減ります。
「送料を節約」よりも「確実に届く」を優先する方が結果的に信用を守れます。

送料を甘く見ない!経験者の失敗談3選

1️⃣ アクセサリーを普通郵便で発送→紛失
追跡できず、購入者が不安に。結局返金対応で赤字に。
→ 安い発送方法は“安心”を犠牲にしている。

2️⃣ 靴をネコポスで無理やり詰め→箱潰れで低評価
→ 送料200円節約のつもりが評価低下で信用損失。

3️⃣ 複数商品をまとめて発送→サイズオーバーで返送
→ “まとめ買い”時は重さも増える。送料再計算は必須。

まとめ|“安く送る”より“信用を守る”発送を

送料を抑える工夫は大切ですが、最も重要なのは「確実に届くこと」。
メルカリで評価を積み重ねるには、“スムーズな取引”が何よりの信用になります。

  • 数センチの差で差し戻されることもある
  • 一度のミスでアカウント印象がダメージ
  • ギリギリを攻めるより、余裕を持つ方が長期的に得

私自身も数回“差し戻し”で痛い目を見ました。

配送業者とやり取りする時間も短くありません。直ぐに解決できれば良いですが、簡単でもありません。
「送料より信頼」

購入者、事務局、配送業者と関わる人すべてに対してです。

ゆうパケットポストは確かに便利でお得。
でも、「ルールを守った上で使いこなす」ことが前提。

安さを追い求めるほどリスクも増えます。
だからこそ「発送=信用取引」という意識を持って、確実・丁寧な発送を心掛けたいものです。

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