
JAPAN AIRで成田〜ソウルへ
ここ数年、日韓路線のLCC(格安航空会社)は増え続けています。
その中でも話題を集めていたのが「JAPAN AIR」。
ANAやJALのような大手ではなく、LCCの自由度と手頃さを兼ね備えた航空会社として注目されていますが、残念ながら2026年3月で運航休止が発表されました。
成田〜ソウル(仁川)間を往復で2回目の利用です。
前回はソウル側での離陸が遅れ、成田到着が1時間ほど遅延しましたが、今回は行きも帰りも予定どおりのフライとでした。
混雑する秋の観光シーズンということもあり、往復とも満席でした。
機内の雰囲気|観光客が中心。ビジネスマンはほぼゼロ
搭乗してまず感じたのは、客層の違い。
半数以上が観光目的の外国人で、日本人のビジネスマンは見当たりません。
おそらく「遅延リスクを嫌って」ビジネス利用を避けているのでしょう。
LCCにありがちな、出発時間の変更や遅延は一定の確率で発生しますからね。商談遅れは洒落になりません。私は前泊なので気軽です。
他社のLCC便は活きの成田空港で1時間遅れの放送が流れてました。
それを考えれば、出張には不向きかもしれません。
ただ、観光目的の人にとってはこの価格と利便性は十分魅力的。
学生や若いカップル、家族連れの姿が多く、機内は明るい雰囲気でした。
座席と設備|短距離なら“我慢できる”レベル
座席間隔は広いとは言えません。
隣に体格の大きい人が座ると、正直窮屈です。
とは言え、成田〜ソウル間(約2時間半)であれば我慢できる範囲でしょうか。
機内にUSB充電ポートがあるのは嬉しいポイントで、スマホやタブレットで映画やYouTubeを観ながら過ごす人が見られました。
「もう少しゆとりがあれば」と思いつつも、価格を考えれば納得。
むしろ、LCCとしては座席のクッション性も悪くなく、短距離フライトとしては十分快適です。
成田空港の“距離問題”|便利さと不便さの間で揺れる
JAPAN AIRの唯一のネックは、やはり成田空港発着という点。
都内からアクセスするには時間がかかります。
ただし、成田エキスプレス(N’EX)を利用すれば快適。
特に帰国時、スーツケースを持って夕方ラッシュの山手線に乗るのは大変なので、
「東京・渋谷・新宿」に直通するエキスプレスの利便性は大きな魅力です。
一方で、スカイライナーの方が本数は多く、価格も安め。
ただし日暮里止まりの便も多く、その後山手線に乗り換える必要があります。
私は前回そのルートを利用しましたが、混み合う電車内でスーツケースを持つのは周囲にも気を使いました。
結果的に、多少料金が高くてもエキスプレスの方が快適でした。
ここでポイントですが、ネットで予約すると割引があります。それに成田空港の切符売り場混雑してます。券売機と対面がありスタッフの人たちが奮闘されてますが、外国人が多く列に並んでもなかなか進まず待ちます。

仁川空港はクリスマスデコレーション♬
フライト時間の選び方で“快適度”が変わる
行きは午前便だったので、都内からの移動も比較的スムーズ。
ラッシュが始まる頃に空港に着く形で、ほぼ予定通り搭乗できました。
ただ、帰り(ソウル→成田)の便は夕方到着。
成田着が16〜18時台だと、都内に戻る電車はラッシュ時間に重なります。
スーツケースを抱えての移動はやはりハードです。
車利用も選択肢ですが、高速道路の渋滞を避けられないでしょう。
遅延リスクとLCCの宿命
LCCを利用するうえで、遅延は避けられないリスクです。
今回のフライトは非常にスムーズでしたが、前回のように出発地で1時間待たされることもあります。
夕方ラッシュを避けようとソウルを夕方に出て19時~21時着も選択の一つです。幾らかでもソウルに長く滞在できますしね。
ただ、遅延の可能性もあり日本到着が22時や23時になるケースも考えられます。
この時間になると、公共交通機関での帰宅が難しくリスクはあります。
LCCは「安さと引き換えに、余裕を持った行動が必要」と感じます。
同じ時間帯で運航しているZIPAIR(ジップエア)もありますが、
こちらも成田発着。
JAPAN AIRが2026年3月で運休するため、4月以降はZIPAIR利用が更に増えるかもしれません。
価格や利便性を考えると、今後はZIPAIRがその受け皿になりそうなので早めの予約が必須かも。
今後の利用予定と感想まとめ
JAPAN AIRは、決して“豪華な旅”ではありません。
でも、必要十分な快適さと手頃さを両立しています。
短距離の海外旅行で、費用を抑えたい人には本当にちょうど良い存在でした。
成田空港のアクセスを除けば、全体的に満足度は高いです。
2026年3月の運休までに、私はあと2〜3回は利用するつもりです。
一度乗れば「この距離ならこれで十分」と感じるでしょう。
日本と韓国の距離の近さを、あらためて実感できるフライトでした。

“コスパ旅”の選択肢としてのJAPAN AIR
LCCの魅力は「安さ」だけではありません。
今回のように、手頃で快適・時間通りに運航されるフライトであれば、十分満足できます。
ただし、LCC特有の「遅延リスク」「アクセス問題」を理解した上で利用することが大切。
その点を押さえておけば、JAPAN AIRは非常にバランスの取れた航空会社だと感じました。
2026年3月に運休するのは残念ですが、
それまでの間にもう一度“空の旅”を楽しみたいと思います。
おすすめポイントまとめ
- 成田~ソウル間は約2時間半。短距離なら十分我慢できる座席間隔
- USB充電付きで、動画を観ながら過ごせる
- 行きも帰りも満席。観光客中心で明るい雰囲気
- 成田エキスプレス利用でアクセスは快適
- LCCの宿命=遅延リスクは覚悟を
- 2026年3月の運休前に一度は乗っておきたい


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