
「せっかく始めたから」と無理して続ける人は少なくありません。
性格が真面目な方程その傾向にあります。
しかし、撤退基準を決めないまま走り続けると、資金だけでなく時間・体力・気力まで失い、再チャレンジのチャンスを遠ざけてしまいます。
飲食店や物販などのリアル店舗開業でも、副業でも同じ事が言えます。
厳しいようですが「努力すればいつか報われる」という思い込みが大きな落とし穴になりがちです。確かに努力は大事ですが、その仕方を間違えてはいけません。
最終目標へ辿り着く為の 『事業の撤退基準』をあらかじめ初める前に決めておきましょう。
結果的に致命傷を負わず遠回りせずに済みます。
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飲食店や物販などの店舗事業も「事業」です。
事業である以上、失敗は付きものです。
中小企業庁などの調査よるとあらゆる業種で10年後に残っているのは全体の3割程度だそうです。
飲食店などはもっと厳しく3年継続できるのは半数以下とも言われてます。
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成功者として華やかに発信している人たちも「多くの事業で失敗し撤退した」と話されてますよね。
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ですがこの「失敗」とは正確に言えば、次へ行動をしているのであれば「失敗」ではありません。成功への過程に過ぎません。
大事なのは大きな痛手を受けずに、再チャレンジを速やかに始められるかです。
頑張り過ぎて撤退時期を逃してしまい、借金を増やしたり、身体を壊してしまったりすると再チャレンジまでに多くの時間を費やします。
場合によっては、再チャレンジする気力を失ってしまう可能性もあります。
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事業も副業も、今例え上手く行っていなくてもそれは過程であり、広い目で見れば通過点に過ぎないのです。ですからそこに拘らず先へ行ける選択肢をあらかじめ用意しておく事が大事です。
事業撤退と聞くと単にネガティブに捉えてしまうのは浅はかな考えです。
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実際に「無理して続けて大きな痛手を負った人」と「早めに撤退して軌道修正できた人」の体験談を10個紹介します。
撤退を決められず失敗したケース
体験談①(飲食店経営/男性・40代)
「開業資金800万円を使い果たしても黒字にならず、『頑張れば報われる』と借金を追加。結局閉店した時には1,500万円の負債。今思えば、半年で赤字が続いた時点で見切りをつけるべきでした。」
体験談②(副業せどり/女性・30代)
「赤字は月数千円程度。でも3年間も続けて時間だけを消耗しました。今考えると“損失はお金より時間”でした。違うジャンルに移ればよかった。」
体験談③(ネットショップ/男性・50代)
「在庫を抱えても売れないのに、意地で続けてしまった。家族との時間も失い、結果は在庫処分セールで終了。やめる勇気を持つべきでした。」
体験談④(飲食チェーン加盟店/男性・30代)
「本部に言われるまま追加投資をしてしまい、さらに赤字が膨らみました。“ここまでやったからやめられない”という心理が一番危険です。」
体験談⑤(YouTube副業/女性・20代)
「1年半で200本動画を出したけど収益化できず。『努力が足りない』と感じてさらに続けたけど、燃え尽きてやめました。撤退ラインを決めていなかったことが後悔です。」
早めに撤退・軌道修正できたケース
体験談⑥(カフェ開業/女性・40代)
「半年で赤字が続いたので、思い切って店を閉めました。残ったのは少額の借金だけ。その後デリバリー専門に切り替えて、今は安定しています。」
体験談⑦(物販副業/男性・30代)
「1年で利益が伸びなかったので撤退。すぐにWebライターへ切り替え、半年で月5万円を安定して稼げるように。ジャンル変更の決断が正解でした。」
体験談⑧(アパレルEC/女性・20代)
「洋服を仕入れて売っていましたが、2か月で在庫が回らないと判断して撤退。今は受注生産型のハンドメイドに切り替え、在庫リスクがゼロになりました。」
体験談⑨(飲食店→宅配専門/男性・50代)
「店舗での営業は赤字が続いたので、宅配専門に切り替え。人件費や家賃が減り、月の利益が黒字転換。方向転換は早い方がいい。」
体験談⑩(ブログ運営/女性・30代)
「2年間アドセンスで月数百円しか稼げず、撤退を決断。別ジャンルに作り直したら半年で月3万円。続けることだけが正解ではないと実感しました。」
【やりたい事は今やるべき?】行動した人・しなかった人の体験談から学ぶ人生の選択
ポイント
- 撤退ラインを決める基準例
- 赤字が〇か月続いたら閉店/撤退
- 投資額を回収できなければジャンル変更
- モチベーションが持てないなら方向転換
- なぜ基準が必要か?
- 感情で判断すると「やめられない心理」に陥る
- 早めに損切りすることで再チャレンジが可能
- 資金よりも「時間と気力」の損失が一番大きい痛手
起業も副業も、「撤退基準」を持たないまま走り続けるのは危険。
- 続けるのは“前向きな努力”か?
- それとも“意地と執着”か?
判断を誤ると、再チャレンジのチャンスが遠のきます。
👉 撤退は「逃げ」ではなく「戦略」。
勇気を持って軌道修正することこそ、成功につながります。
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