
転売せどりにてヤフオクで仕入れたものをヤフオク、メルカリ、ラクマ、Amazon等で売る電脳せどりが盛んに行われてます。
電脳せどりは自宅に居ながら、全国の出品者相手に取引ができます。それゆえ商品種類や数量も多いの魅力です。
想定した商品が届けば何も問題ないのですが、破損等の問題がある場合は厄介です。
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写真と文面のみなので、しっかり確認しないで見落としていた場合は自分の責任であり仕方ありません。
しかし、記載してある寸法が相違する、記載にない酷い損傷がある、ごみや砂が大量に入っているなど・・・返品したくなるような事もあります。
過失を認めて直ぐに返品に応じてもらえれば良いのですが、そうでない場合は対応に苦慮します。
ストアーですと比較的容易に返品に応じてくれます。(説明欄に返品返金に応じないと明記してあるストアーもあります)
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一方個人ですと返品返金に応じないところが多いです。
それ故、仕入れは個人ではなくストアーから行う方がベターと言われます。
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では、泣き寝入りしかないでしょうか?
出品者の対応に大きく依存しますが、出品者が返品を拒んだ場合は事務局、消費者センター、古物商届け出あれば警察署などが思いつくでしょう。
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ヤフオクを利用した電脳仕入れは、魅力的な価格の商品が見つかる一方で、リスク管理を怠ると損失が大きくなる可能性があります。
ヤフオクでの電脳仕入れ注意点
~特に「個人出品者」からの購入は要注意~
🔻個人出品者からの仕入れを“原則やめた方がいい”理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| ❌返品・返金に応じないケースが多い | 「ノークレーム・ノーリターン」が前提で出品されていることがほとんど。状態不良でも返金不可が多い。 |
| ❌状態説明が不十分 | 写真と実物の状態に差があることが多く、「ジャンク寄り」が届くことも珍しくない。 |
| ❌梱包・発送が雑 | 専門業者でないため、破損・水濡れ等の事故リスクが高い。 |
| ❌トラブル時の対応が曖昧 | メッセージを送っても返答がない、逆ギレされるケースも。交渉の余地がない。 |
✅それでも個人出品者から仕入れたいときのチェックポイント
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 🔍 評価欄 | 「非常に悪い」が複数ある出品者は避ける。評価率98%以上を基準に。 |
| 📸 写真の枚数・鮮明さ | 写真が少ない、暗い、ぼやけている商品は避ける。複数アングルで状態が見えるか。 |
| 📝 商品説明文 | 詳細な状態説明があるか?「中古」「傷あり」「ジャンク」などが曖昧なものは避ける。 |
| 💬 過去の質問・やり取り | 出品者の対応姿勢を確認(丁寧な回答があるか) |
| 💴 価格の割安すぎる商品 | 相場より極端に安い商品は「訳あり」の可能性。警戒すること。 |
評価欄に注目です。
ヤフオクはメルカリのように全取引での評価はありません。
よって評価数は不透明です。
その上で良い評価の割合、良い評価&悪い評価のコメントを見ていきましょう。
🆘「ひどい商品」が届いたときの対応方法
✋1)まずは出品者に冷静に連絡
- 状況を丁寧に説明(必要に応じて写真付き)
- 感情的に責めず、対応を求める
🟥2)ヤフオク事務局に通報 or 商品違反報告(ただし期待は薄い)
- 原則としてヤフオク事務局は「取引内容に関するトラブルには介入しない」スタンスです。
- 偽ブランドや禁止出品に該当すれば、何かしら対応してくれるかもしれませんが、期待薄。
🕵️♂️古物商許可を持つ場合、警察相談は可能か?
- 古物商を名乗っていながら明らかな虚偽記載・説明でトラブルを引き起こしている場合、生活安全課(警察署)へ相談も考えられます。
- 古物営業法違反(例:盗品取扱、無許可販売など)でなければ立件は難しいですが、苦情としての受付や警告がなされることも考えられます。
ですが、結論として警察は「偽物でない」「犯罪の構成要件が満たされない」場合、基本的には動きません。原則として「民事不介入」です。
| ケース | 警察の対応 |
|---|---|
| 偽物(商標権侵害、詐欺に該当) | ✅ 刑事事件となるため捜査対象。通報・相談可能 |
| 正規品だが、説明と違う(傷・動作不良・虚偽記載) | ❌ 民事トラブルと見なされ、原則介入しない |
| 商品が届かない(代金支払済) | 状況による。故意性(詐欺目的)が明確なら刑事事件になることもあるが、実務上は難しい |
🛑警察が動かない「民事トラブル」とは?
- 「商品説明と違った」
- 「返品に応じてもらえない」
- 「届いた商品が壊れていた」
- 「中古なのに新品として届いた」
- 「取引後に連絡が取れない(でも発送はしてきた)」
▶ これらは民事紛争扱いになります。

🕵️♂️では、どうすれば良い?
✅1.まずは出品者とやり取り
- メッセージは削除せず残す
- 説明文・写真・商品状態との「差異」がある証拠を確保
✅2.ヤフオク事務局への通報(対応は期待薄)
- 禁止出品物や違反が明確なら事務局がアカウント停止処置することも
✅3.消費生活センターへの相談
- 「継続的に販売している個人」なら“実質事業者”と見なされる可能性があり、介入してくれるケースあり
✅4.内容証明を送付する(最終手段)
- 弁護士か行政書士に依頼し、返金請求の意思表示をする
- 書面を送るだけでも解決することがあります
但し、取引金額が見合う行動になるかは難しいところです。例え、商品代金が返金されても請求費用等も支払ってもらえなければ労力や費用の方が高いでしょう。
✅消費生活センターがしてくれること
消費生活センターは、「消費者」と「事業者」の間でトラブルが発生した際、
相談・助言・あっせん(仲介)などを通じて、解決のサポートをしてくれる公的機関です。
ヤフオク等のネット取引でも、相手が実質事業者(古物商登録済・継続的出品など)なら、対応してもらえる可能性は高いです。
🛡消費者センターへの相談は有効か?
| 項目 | 回答 |
|---|---|
| 個人出品者 vs 個人購入者のケース | 原則、消費者契約法の対象外(個人間取引のため) |
| 事業者 vs 購入者なら | 「業者的に継続して販売している個人」やストアなら、センターが動く可能性あり |
| 無駄ではないが、返金までは難しい | 「アドバイス」は受けられるが、法的強制力なし |
✅出品者は「個人」ではなく“実質事業者”扱いになり得るか?
🔍該当する事業者的要素
| 要素 | 状況 | 事業者性の判断基準 |
|---|---|---|
| 出品数 | 数百以上の評価、継続出品中 | ✅ 常習性・営利性が認められる |
| 古物商許可 | 明示済み(〇〇公安委員会) | ✅ 法的には営業目的の中古取扱者 |
| 出品形態 | 継続・大量・一定ジャンルに集中 | ✅ 販売業としての構成要件に該当 |
このような出品者は、ヤフオク上で「ストア登録」されていなくても実態は事業者と同等と言えます。
🧩消費生活センターが対応する可能性が高い場合は
消費者庁のガイドラインでは、以下のような取引に対応する姿勢を示しています
「個人事業者等による取引であっても、継続的かつ反復的な販売を行い、営利を目的としている場合、事業者としての責任を問う対象になり得る」
つまり、出品形式が「個人」であっても、消費者契約法・特定商取引法の対象となる可能性ありです。
🛠どう動くべきか?
✅1. 消費生活センターへの相談方法
- 証拠資料を整理して相談に行くことが大事です。
| 必須資料 | 内容例 |
|---|---|
| 出品者情報 | ID、古物商許可番号、評価数、出品URLなど |
| 取引履歴 | 商品ページ、メッセージ、支払・発送情報、写真など |
| 問題の内容 | 実物と違う、説明に虚偽があった、返品拒否、対応拒否 などの具体的な事例 |
| 自分の対応履歴 | 出品者とのやりとり記録、問い合わせ内容、日時等 |
✅2. センター側が判断してくれること
| 対応例 | 内容 |
|---|---|
| 交渉の仲介 | 出品者に返金・返品対応を促すよう連絡してくれることも |
| アドバイス | 書面通知・少額訴訟など法的対応の手順を教えてくれる |
| 悪質性判断 | 必要に応じて自治体・警察等と連携するケースもあり |
🛠 消費生活センターが実際にしてくれること
| ステップ | 対応内容 | 説明 |
|---|---|---|
| ① ヒアリング | 取引の経緯・問題点の確認 | 相談者(あなた)から時系列で状況を聞き取り。スクショ・やりとり記録・写真なども使う。 |
| ② 法的アドバイス | 問題の法的側面を解説 | 特定商取引法、消費者契約法、民法などどの法律に該当し得るかを丁寧に解説。 |
| ③ 交渉のアドバイス | 自分で交渉する場合のテンプレ・言い回しを教えてくれる | 「こう伝えれば効果的」「この内容証明を送ればよい」といった具体的アドバイス。 |
| ④ あっせん・仲介 | 出品者にセンター名義で連絡し、返金や修理対応を促す | 出品者が事業者相当と判断される場合、電話や書面で仲介的立場として連絡・交渉してくれる。 |
| ⑤ 解決困難な場合の案内 | 弁護士・少額訴訟・法テラス等を案内 | どうしても返金されない・無視される場合、次に取るべき法的手段を提案。 |
🎯あっせん対応の例(実際によくあるパターン)
例1)説明と違う状態の中古品が届いた(傷だらけ)
- センターが出品者に「説明義務違反の可能性がある」として連絡
- 話し合いを仲介して返品・返金に応じさせたケースあり
例2)返品を申し出たが「ノークレーム・ノーリターン」で拒否された
- 相手が古物商登録済・継続販売している場合、「特定商取引法の努力義務違反」に触れる可能性ありとして是正指導
- 出品者が態度を軟化し、返金対応に応じたケースも
🚫ただし「できないこと」もある
| 内容 | 備考 |
|---|---|
| 強制力のある命令 | 裁判所ではないため、返金命令などは出せない |
| 完全な代理交渉 | あくまで仲介であり、全面的な代理人にはなれない |
| 個人間取引(完全な個人同士) | 明らかに趣味レベルの単発出品なら対象外になる可能性もある |
📞相談方法(全国共通)
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 電話 | 【消費者ホットライン】188(いやや!)→ 最寄りのセンターに自動転送されます |
| オンライン窓口 | 消費者庁サイト:全国の窓口一覧 |
| 相談時間 | 平日 9:00〜17:00(自治体により異なる) |
✅消費生活センターができることまとめ
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| ✔ できる | 法的アドバイス、交渉の仲介、出品者への是正連絡、弁護士や訴訟手続きの案内など |
| ✖ できない | 強制的な返金、法的拘束力のある命令、完全な個人間トラブルへの全面介入 |
普段何気なくフリマサイトを使っているので、社会的に広く浸透しているように思えますが、実はさほど一般的でないと感じる事もあります。
トラブル件数が頻発し経験豊富と考え、ラクマで偽物と思われる商品が届き相談した事があります。
しかし、対応して下さった方は連絡を幾つかしてくれましたが、ラクマの取引構造自体を理解しておらず、結局何も進展しない事がありました。
匿名性の高いフリマサイトでの商いは難しいところがあるのだと思います。
📝ヤフオク仕入れ時のリスク管理
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| 個人出品者からの仕入れは極力避ける | 返品・対応・トラブルリスクが高い |
| 仕入れるなら事前リサーチを徹底 | 評価・写真・説明・相場感を確認 |
| トラブル時の対応 | 出品者→ヤフオク→消費者センター→警察の順で対応検討 |
| 古物商としての意識 | 不正品への通報・違法取引回避の責任がある |
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確かに個人でも魅力的な商品の出品が多いですが何かしらのトラブル時に面倒ですので、ストアーを選ぶのが無難です。
それでも間違えて個人から購入してしまった場合は、諦めるか?検討しましょう。
説明文に記載していない事項等で明らかに出品者に責任がある場合であれば追及もあり得ますが、中古品ですともれなく記載は難しいと思います。
それは出品者としての立場で考えればわかる事です。
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ただ、程度が酷い場合は出品者に確認する必要があります。
その際は、「納品後なるべく早く商品に何も手を加えない事」が原則です。
1週間経過した後や洗ったりリペアーを試みた後・・・
ですと断られても仕方にように思えます。
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