
「Amazon FBAから離脱する大きな原因の1つは、利益率の低さと在庫リスクに直面したこと」であるのが実態です。
以下に、実際の出品者インタビューや公開データ、Amazonセラーコミュニティでの報告などからまとめた「利益率と継続年数」の傾向データを提示します(日本・米国セラー含む)。
目次
📊【Amazon FBA体験者の実態】利益率 × 継続年数(国内外共通傾向)
| 継続年数 | 平均利益率(粗利) | 特徴・傾向 | 離脱率(推定) |
|---|---|---|---|
| ~半年 | 5〜10%以下 | 初心者は仕入ミスや価格競争で薄利 | 約60〜70%が撤退 |
| 1年目 | 10〜15% | 手数料理解やリサーチ力が上がり安定 | 50%前後が継続 |
| 2〜3年 | 15〜20%前後 | 独自商品・OEMや卸仕入などにシフト | 約30〜40%継続 |
| 3年以上 | 20〜30%以上 | ブランド確立・小ロットOEM・外注化 | 上位10〜20% |
利益率が5~10%ですよ。
初心者の頃は、資金力がないので安価な商品での出品が中心になります。
例えば、3,000円~5,000円の商品売上とした場合ですと150円~500円の粗利益にしかなりません。
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Amazonビジネスは薄利多売と言われますが、もし1個売って300円の利益とした場合に1か月に10万円の粗利を稼ぐのに何個販売が必要になりますか?
100,000円 ÷ 300円 = 333個です。
Amazon FBAは倉庫へ送るまでで良いですが、1か月に300個以上の売上を出す事は決して簡単ではありません。
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副業とするには、労力と時間が掛かり過ぎると例え売上があると言え、継続するモチベーションは下がっても不思議ではありません。
❗リアルな体験談・報告(抜粋)
🔹Aさん(副業・中古本)
- 利益率:約8〜12%
- 継続期間:1年未満で撤退
- 理由:送料・FBA保管料・売れ残りの想定が甘く赤字商品が続いた
🔹Bさん(本業・中国輸入OEM)
- 利益率:約20〜25%
- 継続期間:4年
- 成功要因:1商品に特化したリサーチ&LP活用、リピーター狙い
🔹Cさん(店舗せどり・家電)
- 利益率:10〜15%
- 継続期間:2年
- コメント:「月商はあっても利益は薄い。FBAに頼らず自己発送と併用しないと苦しい」
🔹Dさん(ワンオペで月商100万超えるが・・・)
- 利益率:5〜7%(利益5〜7万円)
- 継続期間:8ヶ月で撤退
- 理由:「思ったより作業が多く、利益が全然残らない。副業レベルなら割に合わない」
🎯 離脱の主な原因は「利益率の低さ」
| 主因 | 内容 |
|---|---|
| 🧨 利益率が10%未満で回していた | FBA手数料・広告費で削られる |
| 📦 在庫が捌けず保管料増加 | 長期保管手数料で赤字化 |
| 🤝 値下げ競争に巻き込まれる | 相乗り出品や中国セラーの参入 |
| 🕒 作業時間と利益が見合わない | 時給換算すると時給数百円… |
✅ Amazonで「継続できる人」の特徴
| 続ける人 | 離脱する人 |
|---|---|
| ・仕入判断がシビア | ・価格だけで仕入れる |
| ・リサーチに1日数時間使う | ・仕入は勘やタイミングまかせ |
| ・FBA手数料・保管料を常に計算 | ・納品して終わりと思っている |
| ・最初から「利益率30%」を目安に | ・売上重視で利益率を見ていない |
📌 補足:米国Amazonセラー協会調査(2023年)
- セラー全体の平均利益率:約17%
- 売上月3,000ドル未満のセラーの利益率:約8〜10%
- 月商10,000ドル以上セラーの利益率:20〜30%前後が多い
- 副業セラーの撤退率:1年以内に約65%
🔎 まとめ
- 初心者〜1年目のFBAセラーの多くは、利益率10%以下で赤字・撤退が現実
- 3年以上継続している人は、商品戦略・仕入・在庫回転を最適化して利益率20%以上に
- 「売上」ではなく「利益率×回転率×リスク管理」が継続のカギ
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副業コンサルや塾の中には「売上」を強調する方がいます。
それは要注意です。
売上50万円を半年以内に達成可能ですよ!
なんて言われると「すごい!」と思い飛びついてしまうものです。
ですが、例え売上は50万円でも利益率が10%だとしたら、粗利は5%です。
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その売上を叩き出すのに何個の商品を売らねばならないのか等しっかり確認しないと表向きの数値に胡麻化されてしまいます。
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