
数年前でしたら転売せどりをはじめようとしたら、先ずは古本から手を付ける人が多かったのではないでしょうか。
最近では、古着や小物をはじめる方が目立ちませんか?セカストなどのリサイクルショップが増えたのが、1つの要因かと思います。
古着の最大の魅力は中古カメラや家電に比べて仕入れ価格が圧倒的に安価である事です。
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中古カメラは全体相場が上がっており最低ラインが数万円台です。その一方で古着ですと数千円、中には1,000円を切るものもあります。
安価だと資金管理の垣根が下がります。
仕入れが安いとクレカで購入した際、なかなか売れず支払日までドキドキする心配が減りますよね。
無理な損切を急がなくて済みます。(損切りしなくて良いと言う意味ではないですが)
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ただ、その一方でデメリットもあります。
古着は流行や季節に大きく売上が左右されます。その差は半端ないです(笑)
冬場の需要が嘘のように夏場は反応すらなくなります。
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温暖化の影響でしょうか、残暑が厳しく秋が遅くなってますので、より販売期間が狭まってます。
昨年の東京は10月でも30℃近くある日もありました。
これでは利幅の高いアウターが売れる時期が狭まります。
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農家さんのようにシーズンを考え、売る時期と仕入をする時期があると割切る戦略を取る人もいます。
また、売れない時期は小物、装飾品、ブランド品などの他の商材比率を上げて対策をする人もいます。
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季節の影響以外にも流行による変動、出品者の急増による価格が急降下した商品もあります。
その為、夏場に冬場の販売を考え、商品を大量に仕入れるのにはリスクもあります。
保管場所も必要です。
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そんな古着ですが、初めてみたが続かない人も結構います。
それは何故でしょうか?
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古着転売は確かに初期コストが低く、仕入れ先も身近にあるため始めやすいビジネスです。
ですが、継続的に利益を出すには「行動量」「知識」「仕組み化」が必要で、1年以上継続して安定して稼げる人はごく一部です。
【古着転売の継続率と収益実態(目安)】
以下は経験と業界調査を元にしたおおよその目安です。
| 継続期間 | 継続できる人の割合(※) | 月10万円以上稼げている人の割合 |
|---|---|---|
| 1ヶ月以内 | 100%(始めた直後) | 約10~15%(ほぼ未達) |
| 3ヶ月後 | 約40~50% | 約10~20%(伸び悩み多) |
| 6ヶ月後 | 約20~30% | 約15~25%(コツを掴み始める) |
| 1年後 | 約10~15% | 約10%(安定化し始める) |
※「継続できる人の割合」は“仕入・販売を月に何度かでも続けている人”。
※副業・本業どちらも含む。
【ポイント】月10万円を継続して稼ぐ人は…
以下に該当する方が多いです。
- ✅ 仕入れジャンルを絞っている(例:スウェット、ブランドT、アメカジなど)
- ✅ 売れ筋をデータ管理している(過去売れた価格、型番、状態)
- ✅ 発送・撮影などを時短化している(型化・テンプレ活用)
- ✅ SNSやフリマアプリでの販売導線も使っている
【継続して稼げない人の共通点】
- ❌ 毎回違うジャンルを感覚で仕入れてしまう
- ❌ 写真や商品説明が適当、差別化なし
- ❌ 利益が出る前にやめてしまう(特に最初の3ヶ月)
- ❌ “安く仕入れる”ことにばかり意識が向き、回転率や需要を無視
古着転売で継続できない主な理由は、以下の5つに集約されます。
多くは「期待と現実のギャップ」「努力の方向性のズレ」によるものではないでしょうか。
✅ 1. 最初に結果が出ない(成果が遅い)
- 「仕入れたけど売れない」「思ったより安くしか売れなかった」
→ 利益が出るまでに最低1〜3ヶ月は必要ですが、多くの人は1ヶ月以内で挫折します。
💡特に初心者は「売れ筋」「季節性」「写真の見せ方」が分からないため、売れ残る確率が高く、モチベーションが続かない。
ただ、この現象は細かい事は商材によりますが、転売せどりで多く見られる現象です。
また、古着は季節に大きく影響されます。始めた季節によって心理的には大きく影響されるのが自然です。
✅ 2. 仕入れが難しいと感じるようになる
- セカストなどのリサイクルショップで、最初は見つけられても、徐々に「仕入れる商品がない」と感じてしまう。
💡これは「見る目(相場感)」が育っていないため。継続者はリサーチを重ねて、利益の出るパターンを把握していきます。
販売数を増やす事で経験値が上がりますので、最初は薄利や損切でも「売る」事が大事です。
✅ 3. 作業が面倒・時間がかかる
- 撮影、採寸、出品、梱包、発送…すべて地味で手間がかかる
→ 特に本業が忙しい副業組は、ここで脱落しやすい。
💡継続者はテンプレ化や時間の仕組み化(例:日曜まとめ撮影など)で乗り切っています。
想像以上に「ジミ」です(笑)
キッパリ言って、誰にでも継続してできる事ではありません。
✅ 4. 在庫が増えて不安になる
- 売れ残った在庫が「部屋にたまる」「お金が寝ている」感覚になる
→ 売上が立っていないと、精神的プレッシャーに耐えきれない人が多い。
💡「売れる基準」を身につければ、回転率を上げて在庫不安は減ります。
古着でも増えれば、「場所」を取ります。自宅での副業ですと家族からの小言が結構イラついたり、プレッシャーになるものです。
✅ 5. 思っていたより儲からないと感じる
- 1着あたりの利益は1,000円〜2,000円程度が多く、数をこなさないと月10万円に届かない
→ 「割に合わない」と感じてやめてしまう
💡稼いでいる人は「1,000円の商品でも、再現性の高い商品」で数をこなすか、単価を上げる(ブランド古着)方向へ進みます。
YouTube等では「一撃10,000円!!」なんてものは良くありますよね。嘘ではないと思いますが、全てが10,000円の利益を出していると誤解してしまうものです。他の商品では1,000円〜2,000円程度のもあったり、損切の赤字もあると思いますよ。
【せどり転売の鉄則】なぜ“赤字覚悟”で損切りすべきなのか?回転率が利益を生む理由
| 分類 | 継続できない原因 | 改善ポイント |
|---|---|---|
| 心理 | 売れない・不安 | 売れる型を知る/売上より行動記録 |
| 技術 | 仕入れミス・出品力不足 | 相場感・売れ筋・季節性の理解 |
| 時間 | 作業の手間 | 撮影・出品・梱包をテンプレ化 |
| 資金 | 利益が少ない | 回転率を上げる or 高単価商品に移行 |
✅ 「月10万円以上を6ヶ月以上継続できる人」は、全体の10%前後です。
始めやすさに反して、継続と収益の壁は高いです。
ただし、逆にいえば「続ければ勝てるジャンル」です。
「再現性のある型」と「売れる基準」を身に付けられるかが分かれ目です。
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