
「今度うちの会社も副業解禁になった」
「私の会社も昨年から異業種ならOKになった」
「俺の会社はアルバイト雇用はダメだけど、自分で行う副業はよくなった」
なんて会話を学生時代の友人達としていませんか?
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今や副業解禁の会社は増加傾向です。
目次
✅ 副業を認める企業の割合(2023年時点)
- 約60.9%の企業が副業を容認しています。
- これは前年より増加しており、副業に対する企業の姿勢が柔軟になってきていることを示しています。
- 企業規模別の副業容認率:
- 大企業(従業員数5,000人以上):約83.9%が副業を「認めている」または「認める予定」と回答しています。
- 中小企業(従業員数100人未満):約42.1%が副業を「認めている」または「認める予定」と回答しています。
✅ 実際に副業を行っている従業員の割合
- 副業をしている人の割合:全体の約6.8%が現在副業をしていると回答しています。
- 副業経験者の割合:「現在はしていないが、副業をしたことがある」と回答した人を含めると、約17.9%が副業経験者となります。
- 副業を検討している人の割合:副業の経験はないが、「副業するか検討している」と回答した人は約22.7%です。
✅ 副業を認める企業の業種別傾向
- 副業を認めている企業が多い業種:
- Web・インターネット業界
- IT・通信業界
- コンサルティング業界
- 副業を禁止している企業が多い業種:
- 化学・素材業界
- 金融・保険業界
これらの業種では、情報漏洩や競業避止義務などの観点から、副業を制限する傾向が見られます。
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会社が「副業を承認する時代」になったことは、単なる制度変更ではありません。
個人にとっての大きな転換期と言えます。
これは、企業が終身雇用や社内完結型キャリアを保障できないことを認め始めたサインでもあります。
✅ 「副業解禁」は、会社からの“静かなメッセージ”
「これからは自分のキャリアは自分で築いてください」というメッセージと言えます。
昭和世代であれば、当然のような「年功序列」「終身雇用」が崩壊している事を会社が静かに認めていると捉えられます。
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副業を認める背景には以下のような企業側の事情もあります。
| 企業側の本音 | 内容 |
|---|---|
| 人材の流動化を前提とした組織作り | 社員の「終身雇用」より「契約期間中の成果」を重視 |
| 組織では拾いきれない個人の成長ニーズへの対応 | 本業で得られない経験は社外で補ってほしい |
| 本業だけでは得られないスキルの社内還元を期待 | 副業で得たスキルを本業でも活かしてくれれば良い |
つまり、キャリアの主導権が会社から個人へ移ったということです。
言葉悪く言えば、親の世代は黙って働いていれば良かった。
勝手に給料も上がり生活の安定を会社が保証してくれていたと言えますが、この先は全く違います。
✅ これからのキャリアプランの描き方(副業時代)
以下のような「3層構造」でキャリアを設計するのが現実的と言えます。
① 本業:収入の基盤
- 生活費と社会保障を安定させる基盤
- 本業で得られるスキル・信用も活用
② 副業:実験・発信の場
- 自分の「興味」や「やりたいこと」を形にする場や機会
- 小さく始めて、徐々に収益化
- 将来的に本業を補完、または転換する「種」になる
③ 自分ブランド:発信・信頼・資産の積み上げ
- SNSやブログ、noteなどでの情報発信
- 本業・副業どちらにも影響を与える「信用資産」を自分自身で構築する
✅ これからの副業キャリアを考える3つの質問
- 「会社がなくなっても、自分が提供できる価値は何か?」
- 「会社に依存しない収入源を持てるとしたら、どんな働き方をしたいか?」
- 「今すぐ辞めないとしても、5年後の自分はどこにいたいか?」
✅ 実例:副業を起点にキャリアが変わるパターン
| パターン | 内容 | その後の進化 |
|---|---|---|
| ✍️ ブログ・SNSで発信 | 本業の知見を発信→信頼構築 | ライター/コンサル/講師へ |
| 📦 物販(転売・卸) | 小資金でスタート→安定利益 | 自社EC、独立開業へ |
| 💻 スキル販売 | デザイン・動画編集など | フリーランス化→法人化 |
✅ 結論
会社が副業を許可する時代においては、
「キャリアの保険」ではなく「キャリアの主軸」を自ら作る時代に移ってます。
そのスタートとして、副業は「自分を試す場」「未来のキャリアを先に育てる場」としてとらえるべきです。
自分で考え、動ける人には魅力ある時代ですが、そうでない人にとっては大きな試練ではないでしょうか。
あなたにとってチャンスか?ピンチか?
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