
◆ はじめに|情報は「多い」ではなく「多すぎる」時代
いま私たちが毎日受け取る情報量は 平均34GB と言われています。
さらにネット上に存在するデータ量は、
全世界で約150ゼタバイト(1ゼタバイト=1兆GB)を突破。
もし人間がこの情報すべてに目を通そうとしたら──
読むのに約8億年以上かかる 計算になります。
つまり私たちは、「選ぶ」以前に
“ほぼすべての情報は見ずに死ぬ” ことが運命づけられている時代を生きています。
情報疲れ、判断疲れ、脳の過負荷…
これらを避けるために、まずは「選ぶ技術」を磨く必要があります。
情報の取捨選択をラクにする方法
デジタル疲れを起こさない思考法
を、40〜60代が今求めている「現実的な視点」でまとめました。
人が“疲れて選べなくなる”理由
情報疲れの正体は、じつは 情報量そのものより“判断回数” にあります。
ハーバード大学の研究によると、人は1日に 3万5,000回の決断 をしていると言われています。
・何を着るか
・メールを返すか
・買うか、買わないか
・読むか、読まないか
・いいねを押すか押さないか
スマホがあれば、数秒ごとに決断が発生します。
つまり私たちは、
情報の多さより、“決断の多さ”で疲れている のです。
そして、疲れてくると人は次の3パターンになります。
① なんとなく選ぶ(判断の質が落ちる)
② 選ばない(判断放棄)
③ 選択基準が他人軸に寄る(SNSの人気順など)
つまり「選ぶ技術が低い人」ほど、
“SNSアルゴリズムが決めた世界”を生きてしまう。
これは人生において、かなり大きな負担になりかねません。
取捨選択が下手な人が陥る“情報の落とし穴”
情報をうまく選べない人は、次のような罠にハマります。
① 「無料=良い情報」と勘違いする
ネットは無料情報だらけ。
しかし無料情報は“浅い”ことが多く、本質に届きません。
結果、読んでも行動に繋がらない。
② 「量が多い=信頼できる」と誤解する
・長文
・専門用語
・図解が多い
これが「詳しそう」に見えてしまう。
でも内容が薄いものは山ほどあります。
③ 誰が言っているのか?を見ない
情報の質は “出している人”で9割決まる のに、
内容の派手さに惑わされがち。
④ 「最新=正しい」と思い込む
ネット記事の多くは、
「読まれるために書かれたもの」
であって、事実の裏付けが弱い場合もある。
⑤ “自分の人生に関係ない情報”を摂取しすぎる
もっとも時間を奪うのはコレ。
芸能ニュース
不安を煽る健康情報
SNSの口論
他人のライフスタイル比較
これらは 人生の優先順位とは無関係 なのに、
気づけば30分、1時間と奪われていく。
情報を選ぶ基準を作ると人生の疲れが減る
では、どうすれば情報疲れをなくし、
「必要なものだけ見て生きる」状態をつくれるのか?
答えはシンプル。
情報の“入口”に基準を作る
これを作るだけで、疲れは半分以下になります。
◆【基準①】目的に関係ない情報は切る
情報の価値は“目的”で決まります。
たとえばあなたが
「物販を伸ばしたい」なら
→ 売れる商品情報、販路情報、顧客心理だけ見れば良い。
「ブログを伸ばしたい」なら
→ SEO、構成力、読者心理、競合分析だけで良い。
テレビニュース、SNSの雑談、誰かの愚痴、炎上…
これらは 今の目標に無関係なので切っていい。
◆【基準②】「誰の情報か?」を最優先に見る
情報の信頼性は、内容より “発信者” を見た方が早い。
✔ 実績があるか
✔ 経験に基づいているか
✔ その人の言葉に価値を感じるか
✔ 継続して発信しているか
ここをクリアしている人の情報だけ見れば、
情報の“質”は一気に高まります。
◆【基準③】「本当に必要か?」で3秒判断
・読むべきか
・保存すべきか
・見送るべきか
この3つを 3秒以内で判断する癖 をつける。
悩むということは「大して必要ではない」証拠。
◆【基準④】ストックより“フロー”を信じる
ネットには“保存マニア”が多いですが、
保存してもほぼ見返しません。
人は「保存=学習した」と勘違いしがちだからです。
重要なのは保存ではなく、
その瞬間に心が動いたかどうか。
心が動かない情報は、あなたに必要ない情報です。
“選ぶ側”の思考法が整うと、商品も見てもらえる
ここが大事なポイントです。
「選ぶ側の能力」が高い人ほど、
「選ばれる側」にもなれる。
なぜなら、
・何が響くか
・どこで離脱するか
・何が負担か
・どうしたら読みやすいか
読者の気持ちが分かるようになるから。
これは物販でもブログでもSNSでも同じ。
選ぶ視点=選ばれる視点です。
あなたが「情報を選ぶ技術」を磨けば、
あなたの商品・文章・発信が
“選ばれる確率”も確実に上がる。
だから「選ぶ側の鍛錬」は、
ビジネスにおいて最強の武器になります。
今日からできる「情報の捨て方・選び方」
最後に、誰でもすぐできる実践テクニックを紹介します。
◆【方法①】スマホの情報源を3つに絞る
例:
① メール
② 業務連絡
③ 自分の分野に必要な専門家の発信
SNS通知は切る。
不要アプリは削除する。
◆【方法②】“読む時間”を決める
意外ですが、情報疲れは 時間より回数で増える。
1時間一気に読むほうが、
10回に分けて10分ずつ読むより疲れない。
◆【方法③】「今の自分に必要か?」だけで判断する
直感でOK。
直感は、過去の経験と学習が統合された“高速判断装置”。
直感が「不要」と言うなら、たいてい不要。
◆【方法④】“見ない決断”を習慣にする
選択の質=捨てる力。
情報は“選ぶ”より“捨てる”ほうが難しい。
だからこそ、疲れない人は必ずこう言います。
「自分に関係ない情報は最初から見ない」
これが鉄則。
まとめ|「見る情報を選ぶ人」が生き残る
情報はこれからも増え続けます。
この先5年で、世界のデータ量は 2倍以上 になるとも言われています。
この時代に生きる私たちが身につけるべきは、
✔ 何を見るか
✔ 何を見ないか
✔ 誰を見るか
✔ いつ見るか
✔ どの基準で選ぶか
“選ぶ側”の技術です。
情報を選ぶ力がつくと、
・疲れにくくなる
・判断ミスが減る
・本当に大事なことに時間を使える
・人生の満足度が上がる
・仕事も副業も結果が出やすくなる
情報過多の時代は、
「情報を知る人」より
“情報を選べる人”が強い。
今日からあなたの取捨選択力を
ぜひ鍛えてみてください。
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