「安い商品では自滅の入口?|メルカリ副業で“低価格帯”を狙うと失敗する理由」

目次

気軽に始められるからこその落とし穴

メルカリは誰でもスマホ1台で始められる手軽さが魅力です。
「家の不要品を売ってみよう」「ちょっとした副業になるかも」――そんな軽い気持ちで始めた人も多いはず。

確かに、気軽に出品できるのはメリットです。
でも、副業として“稼ぐ”ことを目的にするなら、低価格帯の商品に頼るのは危険です。

理由はシンプル。
「薄利多売は、想像以上に体力と神経を削る」からです。

薄利多売の現実|“数を売れば稼げる”は幻想

よく聞くのが「安く仕入れて、たくさん売ればいいじゃん」という考え方。
一見すると正しそうですが、実際に計算してみるとゾッとします。

たとえば――

  • 売上:1,800円
  • 仕入:1,000円
  • メルカリ手数料(10%):180円
  • これに送料です(ゆうパケットであれば225円ですが・・・)
  • 利益:80サイズのものでしたら850円で赤字です。

例えば1つ500円の利益だとしても

これを月10万円稼ごうとしたら?
10万円 ÷ 500円 = 200個。

つまり、1か月で200個以上の商品を販売しなければならないのです。
1日6〜7個売れてようやく目標到達。

でも、1個売るたびに

  • 梱包
  • 発送準備
  • 取引メッセージ対応
  • 値引きコメント処理
    をすべて1人でやることを想像してください。

副業どころか、ほぼ“フルタイム作業”です。
そして、稼ぐ前に疲労でギブアップする人がほとんど。
「薄利多売=誰でも稼げる」は、現実には個人では成り立たないビジネスモデルなんです。

安価な商品の“客層リスク”

次に問題になるのが、安い商品ほど客層が悪くなる傾向
これは多くの出品者が感じている共通意見です。

たとえば――

  • 「さらに値引きできますか?」を何度も繰り返す
  • 3割引・半額を要求してくる
  • 「お願い〜🥺」と甘えコメント
  • 商品到着後、「思ってたのと違う」とクレーム
  • 小さな汚れやシワで「返品したい」と言い出す

しかも中には、“クレーム慣れ”した常習者も存在します。
彼らは「送料代がもったいないから、返金だけでいいです」と言って、
ちゃっかり商品を無料で手に入れることを狙っています。

メルカリ事務局は基本的に購入者寄りの対応をすることが多いので、
出品者としては戦いづらい。
泣き寝入りで返金するケースも少なくありません。

これでは、1個売るたびにストレスだけが増えていく結果になります。

“手間とリスク”に見合わない

低価格帯の取引は、一見「手軽そう」ですが、
実は高価格帯よりも手間が多いことがほとんどです。

安い商品ほど購入者が細かく、質問も多い。

  • 「何センチですか?」
  • 「使用感ありますか?」
  • 「写真追加してください」
    この対応に時間を取られているうちに、時給換算すれば100円以下なんてことも。

しかも発送コストも馬鹿になりません。

  • 送料:210〜230円(ゆうパケットポストの場合)
  • 梱包材:30〜50円
    これで利益はさらに圧迫されます。

「数売れば利益が出る」と思って始めても、
実際は“作業量だけが増える地獄”になるパターンが多いのです。

副業として続けるなら“単価の見直し”が必須

副業でメルカリを活用するなら、「単価×回転率×ストレス」のバランスを取ることが大事です。

おすすめは以下の考え方👇

項目低価格帯中〜高価格帯
利益少ない(数百円)大きい(1000円〜数千円)
買い手値引き強め・クレーム率高め比較的落ち着いている傾向
作業量多い(数を売る必要)少ない(1件あたりの利益大)
精神的負担高い低め

結論:数より質。安さより信頼。

特に副業として続けたいなら、
・売価5,000円〜10,000円台で安定して売れる商品
・リピートやファンがつくジャンル
を扱う方が結果的にストレスが少なく、長く続けられます。

“安いから売れる”は幻想

「安いほうが売れる」というのは半分正解、半分間違いです。
確かに安い商品は動きやすいですが、
売れる=利益が出るではありません。

安価な商品の購入者は、価格以外の部分にはあまり価値を感じていません。
つまり、丁寧な対応をしてもリピートにはつながらない。
結果、「売れても報われない」状況になります。

一方で、しっかり価値を感じてくれるお客さんは、
多少高くても信頼できる出品者から買います。
副業を“ビジネス”として続けるなら、
その層に選ばれる戦略を考えるべきです。

「安くしてほしい」コメントへの対応

安価商品でよくあるのが、「○○円になりませんか?」のコメント。
いちいち対応していると時間の無駄です。
以下のように割り切るのがおすすめ。

  • 明らかに非常識な値引き(3割以上)はスルー
  • 「気持ちだけ値下げしました」と定型文で対応
  • 面倒な人はブロック

相手に時間を奪われないことが、長く続けるコツです。

それでも低価格を扱うなら

どうしても低価格帯でスタートしたい場合は、
「数をこなす練習」や「評価を貯める」目的に絞りましょう。

1〜2か月だけ“評価稼ぎ期間”として割り切り、
その後は単価を上げていく。
ここを切り替えられないと、
永遠に“作業量だけ多い副業”のまま終わってしまいます。

“気軽に始める”と“続けて稼ぐ”は別物

メルカリは気軽に始められる素晴らしいサービスです。
でも、「副業として継続して稼ぐ」となると話は別。

安価な商品ばかり扱っていると、

  • 手間が増える
  • 客層が悪くなる
  • 精神的にも疲弊する

結果、「もうやめようかな…」となる人が後を絶ちません。

副業として続けたいなら、
“安さ”よりも“価値”を売る。
そして、“数”より“質”を大切にする。

それが、長く稼ぎ続ける出品者が共通して持っている考え方です。


「安くすれば売れる」は最初の一歩。
「安くても疲れない仕組みを作る」か、
「高くても信頼される売り方をする」か。

あなたの副業が長く続くかどうかは、
その選択で決まります。

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