
キャッシュがなくてもクレジットカードがあれば、商品仕入れができます。
ある意味「魔法の道具」です。
ですが、良く理解し支払日を守らないと大きなリスクとなります。
・
副業初心者が中途半端な理解でクレカにて商品購入を初めた結果、資金管理が甘く持ち出しが増えてやめていくケースは多いです。
また、支払日に間に合わない為に想定より安く売る羽目になった結果、薄利もしくは赤字になったと言った話はあるあるです。
クレカポイントは貯まったけど肝心の利益は薄利やマイナスで労力に見合わない。
そうならないように今一度良く理解がおススメです。
✅ クレジットカードで転売資金を回す
- クレジットカードは購入日から最大で約60日後まで支払い猶予がある
- 仕入れて30日以内に売って入金があれば、自己資金ゼロでも回せる
- 実際は「メルカリ、ヤフオク、Amazonなど販路の入金サイクル」によっても変わる
✅ 【実例】クレジットカードでカメラを仕入れて回したパターン
🔹ケース:楽天カード(締め日15日、支払日翌月10日)
→ 6月16日以降に仕入れると、支払いは最長で約55日後の8月10日
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 6月17日 | カメラ仕入れ(仕入額:28,000円) |
| 6月19日 | 検品・撮影 |
| 6月20日 | メルカリへ出品 |
| 6月24日 | 商品売れる(販売額:33,000円) |
| 6月25日 | 発送→受取→メルカリ売上反映 |
| 7月1日 | 売上をメルペイ or 銀行に出金 |
| 8月10日 | クレジットカード引き落とし |
🧾 結果:
- 売上入金:7月初旬
- 支払い日:8月10日
→ 約40日間の資金猶予あり=回収済の資金で支払いOK
✅主要カード会社 締め日/支払日 カレンダー一覧(2025年版)
| カード会社名 | 締め日 | 支払日 | 最大猶予期間(目安) |
|---|---|---|---|
| 楽天カード | 毎月15日 | 翌月10日 | 約55日 |
| 三井住友カード | 毎月15日 or 月末 | 翌月10日 | 約45日〜55日 |
| JCBカード(一般) | 毎月15日 | 翌月10日 | 約55日 |
| イオンカード | 毎月10日 | 翌月2日 | 約50日 |
| エポスカード | 毎月4日 | 翌月4日 | 約30〜60日 |
| セゾンカード(UC系) | 毎月月末 | 翌月4日 | 約35日 |
| PayPayカード(旧Yahoo) | 毎月末 | 翌月27日 | 約57日 |
| dカード(NTTドコモ) | 毎月15日 | 翌月10日 | 約55日 |
| au PAYカード | 毎月15日 | 翌月10日 | 約55日 |
🔹補足:締め日翌日(例:15日締めなら16日)から仕入れを始めると、最長の資金猶予が得られます。
✅限度額別|カメラ転売で扱える在庫シミュレーション(目標:利益15%)
想定条件:
- 平均仕入単価:28,000円
- 平均販売単価:33,000円
- 1台あたり利益:5,000円前後
- カード利用上限まで仕入れた場合で試算
| クレカ限度額 | 仕入可能台数 | 見込売上 | 想定粗利(15%) |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 3〜4台 | 約100,000円 | 約15,000円 |
| 20万円 | 7台 | 約230,000円 | 約34,500円 |
| 30万円 | 10台 | 約330,000円 | 約49,500円 |
| 50万円 | 17台 | 約560,000円 | 約84,000円 |
| 100万円 | 35台 | 約1,100,000円 | 約165,000円 |
🔸実際は「販売手数料」「送料」などを考慮して、利益率12〜13%に落ちるケースもあり。
✅ポイント
- 利用限度額=“仕入れ可能資金”と同義
- 回転率(仕入→販売→入金までのスピード)を月1回転以上に保つことが利益確保のカギ
- 限度額が少ないうちは「単価の安いが利益率の高い商品」を織り交ぜる工夫も必要
✅ ポイント:クレカ資金繰りで安全に回すには?
- 仕入れは「締め日翌日〜月初すぐ」に集中するのが基本(最長猶予を得る)
- 販売までのスピード(回転率)が命
- 入金が遅い販路(Amazonなど)では要注意。メルカリ・ヤフオクなど即金性が高い販路を優先
✅ 注意点:クレカ転売にはリスクあり
| リスク内容 | 解説 |
|---|---|
| 在庫が売れ残る | 支払い日までに売れないと自己資金から補填必要 |
| 限度額の制約 | 利用枠が30万だと仕入れ数に限界がある |
| キャッシングと勘違い | 支払い猶予≠借金ではあるが、資金ショートすれば同じ |
| 金利・分割手数料の罠 | リボ払いや分割を使うと、利幅が飛ぶ可能性も |
カメラ転売でクレジットカードを使って資金ショートに陥った実例3つを、当人の感想付きでご紹介します。いずれも「仕入れはできたけど、売上回収が間に合わなかった」パターンです。
※②の方は扱った商材はカメラではありません。
✅【実例①】20代男性:回転率を見誤り、カード引き落とし日に間に合わず…
状況:
楽天カード(限度額30万円)で一気に12台仕入れ(合計約33万円)
→ 予想より売れ行きが鈍く、半分が引き落とし日までに売れず
コメント(本人談):
「最初の数台はすぐ売れたんで、“これはいける!”と思って仕入れ増やしたんですよ。でも4台目以降はまったく売れず…気づいたら支払日が目前に。泣く泣くPS5をメルカリで売って資金作りました。完全に調子に乗ってましたね。」
原因:
✔ 初月での“好調バイアス”
✔ カード枠のギリギリまで仕入れ
✔ 複数台同じジャンル(高級ミラーレス)に偏った仕入れ
✅【実例②】40代男性:Amazonで売るも入金サイクルに間に合わず
状況:
PayPayカードで20万円分をAmazon出品(FBA利用)
→ 売れたのに入金サイクルが遅く、支払い日に現金が足りず
コメント(本人談):
「売れてるんですよ!でもAmazonって入金まで最大2週間以上かかるじゃないですか。カードの引き落としに間に合わなくて、口座残高が足りず強制リボに。利息がエグくて、今もその分払ってます…」
原因:
✔ Amazonの入金タイムラグを軽視
✔ 利益より「売れる速度」だけで判断
✔ FBA手数料や返送料も想定外だった
✅【実例③】30代女性:ヤフオクで売るもキャンセル&クレームが続出
状況:
ヤフオクで中古一眼レフ5台(計15万円分)を仕入れ→出品
→ 3件売れたが、そのうち2件が「動作不良」で返品 → 売上激減
コメント(本人談):
「ジャンクじゃなく“動作品”で仕入れたんですが、落札者から“AFが効かない”とか“液晶に線が出てる”って言われて。返品はされるし、評価は下がるし、予定してた売上が一気に崩れました。カードの支払い?もうその時は“どうしよう…”って放心でしたね。」
原因:
✔ 動作品でもコンディションチェックが甘かった
✔ ヤフオク=購入者都合でのクレームが通りやすいことを知らなかった
✔ 少数在庫の中でキャンセルが続くと一気に利益が崩壊する
✅ 共通点:資金ショートは「売れない」ではなく「間に合わない」から起こる
| 原因の分類 | 内容例 |
|---|---|
| 回転率ミス | 売れるまでの時間を短く見積もりすぎた |
| 資金の一極集中 | 似た商品を大量仕入れ or 一度に仕入れすぎ |
| 販路の入金ラグ | Amazon入金サイクルや返品などを想定せず |
| 想定外の返品・キャンセル | 評価や動作確認の見落としで信用失う |
✅ アドバイス(本人たちの後悔から)
- 「余裕資金+回転率」を優先に考えること
- クレカ支払い日から逆算して行動すること
- 「売れた=安心」ではなく「入金=安心」
✅ クレカ枠は「仮の資金」|1ヶ月以内に売り切る前提で使うこと
- 仕入れ→販売→入金→支払いの流れを事前に逆算できる人には強力な武器
- でも「なんとなく買ってる」「売れるまで待つ」では、すぐに詰みます
- “60日で資金が倍になるか?”を見極めとスピードが重要
コメント