海外古着仕入れ難化で卸業界に異変|今、古着卸業者に起きている変化

為替の問題や現地市場の変化で卸業者さんの状況は激変していると聞きます。

「20年商売してきたけど、こんなに仕入単価が高いのは初めて」

「タイは仕入単価が急騰しており購入できなくなっている」

「欧州バイヤーが積極的に古着を買っている」

などです。

卸業者の仕入れ価格が上がったり、品薄になれば必然的に小売りへも影響します。

目次

✅【2025年最新】古着バイヤー目線で見る「海外仕入れの実情」

📌1. アメリカ仕入れの現状(特にLA/NY)

  • 為替の壁(ドル高)
     2024年〜2025年にかけて円安ドル高が加速し、「1ドル=155円〜160円台」で推移。
     → 仕入原価が円換算で約1.5倍以上に膨れ上がっている。
  • Vintage人気の高騰
     90s、Y2K系のTシャツ、Levi’s 501、Carharttなどはアメリカ国内でも争奪戦状態。
  • 現地卸業者も値上げ
     倉庫系バルク仕入れも、昔の「$5~10/枚」とは程遠く、$20〜30以上の価格帯が主流。
  • 物流・税関トラブルも増加
     輸入関税の増額、不定期な税関ストップもありリードタイムが不安定化

📌2. タイ仕入れ(バンコク/チェンマイなど)

  • 現地のバイヤー化進行中
     以前は「掘り出し放題」だった市場(チャトチャック等)も、今や現地タイ人がプロ化し、価格吊り上げ
  • 仕入れ競合がヨーロッパへ拡大
     イタリア・ドイツなどの欧州バイヤーが大量買い付け → 相場急騰。
  • フェイク商品の流通
     本物と見分けにくい偽ヴィンテージTシャツやリメイク転売が横行。

📌3. ヨーロッパ仕入れ(フランス・ドイツ・オランダ)

  • 質は高いが価格も高い
     オールドヨーロピアン、軍モノ(M-65、チェコ軍、ドイツ軍)などはユーロ高の影響で高単価
  • ヴィンテージトレンドが欧州本国で逆輸入人気
     フランス古着・Y2Kブランド(Diesel、Miss Sixty)が日本でも人気出始め。
  • 物流が不安定(港混雑・通関遅延)

🔮 今後の予測(2025年下半期〜)

要素予測
💱 為替動向円安基調続く可能性(150〜165円台)→ アメリカ仕入はしばらく厳しい状況
🇹🇭 タイ仕入プロバイヤーによる寡占化。
🇪🇺 欧州仕入ハイリスクハイリターン。渡航コストと現地ネットワークがカギ
🧥 人気ジャンルY2K・スポーツ系(Reebok・NIKE・00s)+ミリタリー&レザー系
🤖 仕入手法オンライン仕入れ(海外オークション、卸サイト)×現地代行が主流になるのでは

✅卸価格上昇の理由(2025年)

要因内容
📉 為替影響円安でアメリカやタイからの仕入れ価格が1.5〜2倍に
📦 在庫過多海外ベールの質低下・回転率の悪化で在庫処分が進まない
🧍‍♂️ 小口買い増加個人仕入が増え、ロット販売が崩れてコスト割高に
💳 決済多様化クレカ・後払い対応で事務コスト・未回収リスク増
📆 開放日の乱立値引きし過ぎると法人卸からの信頼低下リスク

🔒個人への価格上昇は避けられない?

基本的には

  • 仕入れ単価は確実に上昇傾向
  • 販売利益率の縮小


🔄仕入先との関係強化で価格維持できるケースも

  • 月1〜2回の特別価格・早期案内・非公開商品の提供がある卸業者も多数
  • SNSやLINEグループでの「事前入荷情報配信」などを活用し、業者との信頼関係構築

個人小売業者の立場では、常に変化への観察とアクションが必要です。

今は安定して仕入できても、半年後や1年後に同じ状況で仕入できる保障はありません。

常に仕入れ先を探す作業は続ける必要はあるでしょう。

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