Amazon FBAは初心者に難しい?失敗しやすい理由と最初に知っておくべきリスク

飲食業ですと分かり易いですが、営業時に発生するロスがあります。

売れ残り、調理ミス、賞味期限切れ・・・等です。

顧客数を予想して仕入れ仕込みをしますが、売上を考える際はロス%も考慮して利益を考えるものです。

転売せどりのような物販業を初める時点で、未経験者の方が知らずにあとから気づくのもロス%ではないではないでしょうか。

仕入れミスによる売れ残り在庫です。

在庫として保管していても仕方ないですからいろいろ試してもダメなら最終的には損切で赤字で販売したり、物によっては処分する事もあるでしょう。

Amazon FBAではこれに加え更なるロスが発生する事を知ってますか?

この説明は「当然と捉えているからか」「ネガティブ要素だからか」理由はわかりませんが、あまりされません。

ですが、決して低い金額ではありませんし、商売経験のない未経験者の方には最初は理解し難いものだと思います。

慣れないと金額云々以上に精神的なストレスになり、撤退する理由にもなりかねません。

「売れ残り」以外で発生しやすいロス(=損失)の実態は全体の5〜15%前後が目安になると言われています。もちろん商材や運用方法によって変動します。

以下のようなロス要因が複合的に絡みます。

AmazonFBAの失敗実例。便利だが明確な戦略なくては儲からない!1年以内の離脱者は驚きの〇〇%!!

目次

🔻 Amazon特有の「ロスの種類」とその目安割合

ロスの種類内容想定ロス率(目安)
返品ロス購入者都合や開封済みの返品
→再販できない、状態悪化など
5〜8%
紛失・破損ロス(FBA倉庫)Amazon倉庫内での紛失、破損
→補填されないケースもある
1〜2%
価格競争による利益圧迫相乗り出品・価格崩壊による想定外の利益減利益率が10〜30%低下することも
FBA保管超過手数料ロス長期保管による追加費用商品によるが数%相当の利益圧縮
アカウント・ASIN停止リスク販売停止中に売上がゼロ&在庫も返送コスト発生商品によって大損失もあり
手数料計算ミスや想定外の改定FBA手数料の改定、出品制限追加など利益率で2〜3%程度削られる可能性

📊 合計で見た「ロス率の目安」

  • 保守的な見積もり:5〜8%
  • 攻めの運用 or トラブル発生時:10〜15%以上のロス

✅ 実際のロス例(ケーススタディ)

  • 仕入れ価格3,000円 → 販売価格5,000円 → FBA手数料+配送料で1,500円 →
     利益:500円の予定だったが、返品率6%、破損補填不可1%、価格競争で値下げ
     最終的に赤字 or 利益ほぼゼロに転落

🔍 実は難易度が高いビジネスモデル

「売れ残り」以外でも、Amazonでの販売は”見えにくいロス”が複数存在します。
特に未経験者は、

  • 仕入れ原価の2倍で売れても利益が残らない
  • 思ったより返品や補填トラブルが多い
  • 規約変更やルール違反リスクに気づきにくい

という罠にハマりやすいため、最低でも5%〜10%の損失を「見込んだうえ」で仕入判断・価格設計することが重要です。

未経験者がAmazonでセラー業を始めると、一見「FBA(フルフィルメント by Amazon)」があるため「出荷もカスタマー対応もやってくれる=楽そう」と見えます。

ですが、実際には非常に難易度が高いビジネスです。

その理由を、「FBAの誤解」「Amazonの顧客第一主義」「Amazonによる強い管理体制」の3つの観点かがあります。

① FBAがあっても簡単ではない理由(=FBAの落とし穴)

FBAは確かに出荷やカスタマーサポートを代行してくれますが、肝心の「売れる商品を選び、ルール通りに運用する」部分は完全に自己責任です。

● 売れる商品を見つける難しさ

  • 商品リサーチ、仕入れ価格の見極め、競合分析が必要
  • Amazon内の価格競争が激しく、すぐに赤字になる
  • ランキングが高くても、FBA手数料や保管料で利益が出ないことも多い

● 商品コンディションや梱包への厳格な基準

  • 新品でも「外箱に小傷があった」だけで返品・低評価
  • 梱包サイズ・重量の間違いでFBA倉庫が受け取り拒否

② Amazonの「顧客第一主義」によるセラーへの過剰な責任

Amazonは「購入者を守る」という姿勢を徹底しており、これは日本でもアメリカでも共通です。その結果、セラーが不利な扱いを受けやすい構造です。

● 購入者の都合での返品が許容される

  • 明らかな購入者都合でも返品に応じる
  • 商品が使用済・破損ありでも返金が優先される
  • セラーは異議申し立ては、ほぼ無理

● 低評価レビューでアカウント停止リスク

  • 配送に関係のない内容(例:商品が期待と違う)でも評価はセラー責任
  • 一定数の低評価やキャンセルパフォーマンスが悪化→警告・停止

③ Amazonの「絶対的な管理」による制限とリスク

Amazonはプラットフォームのルールがすべて。セラーはそれに従う以外の選択肢がありません。

● 出品制限・ブランド規制が年々厳格に

  • 許可制ブランド(Brand Gating)が増加中 → 請求書や仕入れ証明が必要
  • 未許可で出すと即削除・アカウント審査入り

● アカウント停止・出品停止が突然来る

  • 理由不明の「ポリシー違反」でアカウントが停止されることも
  • 回復には英語での異議申立て(特に米Amazon)、場合によっては専門家のサポートが必要

● データ・在庫の支配権もAmazonが握る

  • 購入者情報の開示が制限
  • 自社ブランドであっても、Amazonに販売データを使われる(プライベートブランド問題)

未経験者が始めるなら知っておきたい心構え

  • ビジネスとしての覚悟(必要に応じたコンサルやサポート)
  • 地道なリサーチと分析
  • 充分に計画された戦略と見直し

Amazon FBAのシステムが決して悪いものと思いません。

委託できる部分が多いので、自分で外部委託などの準備や体制を整えたり調整する作業が不要なのは、大きな魅力です。

ただ、その良い部分だけを見て気楽にはじめるには、実は難易度が高いビジネスモデルである事を知っておく必要があります。

何事も良い部分は前面に出て強調されるものです。

ビジネスモデルの課題を配慮しないで始めてしまい、「こんなはずではなかった」と辞めている人が多い事が、Amazon FBAの難しさを物語っています。

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